目次
化粧品成分検定とは
化粧品の箱や容器の裏側に書かれている成分名(=全成分表示)を理解して、どういった目的で配合されているのか?どういう効果があるのか?といった事を読み解く検定です。
cila一般財団法人化粧品成分検定協会が主催しています。
化粧品成分検定の合格率
合格率は1級が71%、2級が64%と公式より発表されています。
合格率7割程度ですが、不合格の中にはあまり勉強していない方や問題集を購入していない方が大半を占めているんじゃないかなと思います。
しっかり勉強すれば決して難しい検定では無いです。
化粧品検定との違いは
化粧品検定では化粧品の正しい使い方や、紫外線・睡眠による影響など、主に化粧品販売員や営業、美容関係の方向けの検定です。
一方化粧品成分検定は成分に特化した検定になるので、処方開発に携わっている方は理解していて当然の知識になり、それ以外の方向けの検定になっています。
化粧品成分検定に合格するメリット
合格すれば実務で役に立つかと言われれば、微妙です。
会社では調べる時間もありますし、営業系では資料などを用いて説明する事もできます。
メリット
①履歴書に書くことができます。
面接官が検定の存在を知らない可能性もありますが、話題作りになりますし、何も資格が無い人に比べ見栄えがよくなります。
化粧品に少しでも関連がある企業の場合は有効だと思いますが、全く違う業種の場合は書かない方がいいでしょう。
②会社勤めの方は、自身のアピールに繋がります。
どのようにアピールできるかは、会社によって違うと思うので、会社の評価制度を確認して下さい。
③自身のスキルアップに繋がります。
検定を受けていない人と合格した人とでは、知識の差が出てきます。
先ほど実務では調べれば分かると言いましたが、調べなくてもすらすら知識が出てくる人は周りからの信頼も厚くなります。
1級と2級の違い
公式HPでは2級の方が、『基本的な成分・パッケージ記載内容を理解でき、化粧品選びに役立てることができる。 』
1級の方が、『全成分表示を読み解き、目的にあった化粧品を選ぶことができる。また、第三者にアドバイスができる。 』と記載されています。
1級の方が出題範囲も広くなる分、やや難易度が上がるとは思いますが、せっかく受験されるならいきなり1級を受講するのがおすすめです。
私は2級を飛ばして1級を受験しました。
また3級も公式HPで用意されていて、WEB上で簡単に遊び感覚で無料で受験できます。
試験時間
90分となっていて60分経過すれば途中退出可能です。
私は30分程度で最後まで回答し、途中退出可能な時間まで見直しを行っていました。
60分経過すれば大半の方が退出されます。
化粧品成分検定の過去問
残念ながら過去問は公表されていません。
勉強方法は公式テキストと問題集のみです。
化粧品成分検定の勉強時間
1日1時間程度、週に半数の日で勉強した場合の目安
・一人で処方開発を行っている方=1か月 テキスト→問題集を1回
・処方開発を行っているが経験の浅い方、処方開発は行っていないが関連業務に複数年従事している方、小売・営業・美容等の業務に従事してある程度知識のある方、化粧品関連企業で働いていないが化粧品成分の知識のある方=3か月 テキスト→問題集を3回
・これから化粧品関連企業で働く方、学生の方、化粧品の知識の無い方=6か月 テキスト→問題集を3~6回
多めに見積もって、これらいの勉強時間が必要だと思います。
毎日勉強するぞ!って方はもう少し期間を短くしても大丈夫だと思います。
私は決まった日にち、決まった時間に勉強すると億劫になってくるので、余裕を持って空いた時間に勉強するようにしました。
化粧品成分検定の勉強法
早めに受験申込を行う
自分を追い込むために、早めにお金を支払って受験申込を行って下さい。
申込が遅れると、『今回はあんまり勉強していないから、次申込しよう』というふうに後にしてしまいがちです。
お金を支払うと、受験費用がかかるので元を取るために必死に勉強に取り掛かれると思います。
出題範囲は公式テキストのみ
公式テキストから出題されるので、公式テキスト+問題集で勉強します。
試験では問題集と全く同じ問題も出ますし、問題集ではシャンプーの全成分の内容→試験では化粧水の全成分の内容、という感じで同じ系統の問題が出題されます。
わからない用語や気になる点が出た場合は、ネットで調べて理解を深めるのもいいかもしれませんが、あまり時間を取られないように注意して下さい。
まずは一通りテキストを読む
まずは軽い気持ちで、最後まで読んで下さい。
この時点では問題集でどんな問題が出るかわからないので、『ここは出そうだな』と思う部分はしっかりと記憶して下さい。
とりあえず問題集をやってみる
テキストを一通り読み終えたら、そのまま問題集に取り掛かって下さい。
この時点で理解して7割以上正解出来た方は、間違えた部分だけ見直しをすれば合格できると思います。
私はほとんど答えれませんでした。
なぜなら、どんな問題が出るか分からなかったからです。
しかしこれで、どんな問題が出題されるかわかったので、この事を意識してもう一度テキストを一から読み直します。
もう1度問題集をやってみる
テキストを読み直して、もう1度問題集に挑戦します。
すると1回目の時より明らかに答えが出てきやすくなるはずです。(同じ問題をしているせいもありますが)
私はこの時点で5割くらいの正解率でした。
なぜなら、理解できている部分と理解できていない部分があるからです。
次は理解できていない部分を中心にテキストを読み直します。理解できている部分は飛ばします。
テキスト→問題集を繰り返す
理解できていない部分を中心に、テキスト→問題集を繰り返します。
私は、界面活性剤の箇所と日焼け止めの成分の理解に時間が掛かりました。
ここで理解を深めれば合格は目前です。
最後にもう一度テキスト→問題集を繰り返す
ここまで問題集を解くことを重視してきましたが、本番では類似問題が多数出題されるのでどういった問題が出るか想定しながらテキストを読み返します。
自分が出題する側になってどこから出して、どこは出さないかを予想して下さい。
最後に問題集を行い満点を取れているか確認して下さい。もし間違えているようであれば再度復習して下さい。
時には諦めも重要
これから化粧品関連の仕事をする方や、学生の方の場合、聞いた事のない単語やカタカナばかりで中々理解できない場合もあります。
関係する仕事をしながら勉強した方が圧倒的に覚えやすいので、無理に受験せず働きながら受験する事も検討して下さい。
まとめ
①まずは自分の知識量を把握し、足りてない方はテキスト→問題集を繰り返す。
②問題集から全ての問題が出るわけでは無いので、出そうな問題を予想して勉強する。
③問題集だけでなく、テキストからも出題されるので時間の許す限りテキストを暗記する。